« プルズ・クエスト(第1回) | トップページ | サッカー »

2006.06.12

プルズ・クエスト (第2回)

 老人の住まいは、家と言うより小屋であった。内部は、広い部屋と寝間のある部屋の二部屋がある。湯に入る時は、ふもとの宿に泊まり入る場合が多いがまれに湧き水をくんできてわかすことがあるらしい。職業は蝋燭を作り、できのいい蝋燭と火打ち石をうっているそうだ。「わしの名はランタじゃ。蝋燭売りじゃよ」荷から干し肉を取り出しきざんで煮込んだ乳とまぜて米にかけた粥を食べジーヤは夕食を終わらせた。背の傷を治療すると、寝間に向かった。蚊帳をくぐり、横になった。傷が痛んでしばらく眠れなかったが、一ウイル(一時間)ほどすると、深い眠りに落ちていった。

どれくらいたっただろうか。起きると、開けっぱなしの入り口から早朝の朝日がさしこんでいた。昨日のことは夢かとつかの間思ったが、すぐに女性が入ってきた。「お、目が覚めたか。」その後、ランタも入って来た。「わしの孫じゃ。ライと言う名じゃ。」朝食をすませてから、右手首に包帯が巻いてあるのに気付いた。「これは、なんですか。」「それはじゃな、昨日の山犬との戦いでつけたんじゃろう傷があったから治療をしたんじゃよ。それにしても、あんた、職業はなんじゃい。用心棒じゃろ。」「ちがいます。養父が用心棒でしたからこのようなことができるのです。これからラムに行きます。」「丁度、市がでる日だ。早く行きな。それで、職業は。」「武人です。と言っても旅をして戦争にまざることや、古い武器を売っています。」いままでのことに恩義を感じたジーヤは、こう言った。「おれにできることがあれば言ってください。なにかありますか。」「まきわりをしてくれ。」まきわりは少年時代よくやったのでできる。わっていると、ランダがやってきて、「もういいからラムへいきな。」

  ・・・つづく・・・

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/180577/10494926

この記事へのトラックバック一覧です: プルズ・クエスト (第2回):

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)